子どもの発達障害を受け入れる~理解することの大切さ~

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発達障害の診断を受けてから、現在週5で療育に通っている娘がいます。

現在3歳ですが、発達障害の疑いがあると言われたのは1歳半検診の時。

市の発達検査で療育を進められ、親子通園に通い出したのは2歳になる前。

3歳でOTも始まり、次は4歳からSTのリハビリも始まります。

今では私も娘の発達についてある程度理解をしていますが、初めはなかなか理解ができないことも多く、他の子が理解できていることも娘には難しく、何度もモヤモヤして、イライラしたのを覚えています。

今でも上手くいかない時はイライラしてしまうのですが、、、

周囲の人の不適切な関りによって二次障害を引き起こしたくなかったのもありますが、当時はやはり悩んでいたのもあり、あまり関りをもとうと思いませんでした。

そんな我が家にはやはり、親子通園の療育の先生がいていくれたので助かりました。

相談できる存在は大事です。

私には家族や友人よりも先生の方に相談していたと思います。

療育の先生から、発達障害のこと、娘に効果的なものを随時教えてもらっていますが、まず子どもの事を理解することが大切だと教えてもらいました。

今回は発達障害の理解に必要な考え方をご紹介します。

目次

子どもの気になる行動や状態を知る

お子さんの気になる行動は何ですか?

発達障害を疑う時は何かしらの気になる行動があるはずです。

  • 言葉の発達の遅れ
  • 癇癪
  • こだわりが強い(固執)
  • 落ち着きがない
  • パニック
  • 偏食
  • ひとり遊び
  • 危険な行動
  • 過敏
  • 生活習慣(睡眠、食事、排せつ、更衣)など

などなど。一つだけではなく、複数重複してる子も多いです。

娘も該当するものが何個もあります。

娘の場合は

  • 言葉の発達の遅れ
  • 癇癪
  • 落ち着きがない
  • 偏食
  • 危険な行動
  • 過敏

気になる行動には必ず理由があると言われます。行動とは、出来事に対する観察可能な反応や行為のことです。

目に見えている行動は、氷山の一角にしかすぎず、見えない部分、水面下に潜んでいる理由や原因があります。

療育の先生が必ず言われることです。

娘は言葉の発達が遅かったので、なかなか自分の意思が伝わらずに、泣き喚く事が多く癇癪もひどく困っていた時期もありました

しかし最近では言葉が出るようになってから、泣き喚き、癇癪が本当に減りました。

それは娘が言葉を出し意思疎通が出来ることによって、娘が伝わっていることに満足をしたからだと思います。

偏食や過敏もあります。

音や光に過敏に反応をします。大きな音が不快光が眩しすぎて不快

偏食は口の中が敏感で、食べ物の食感が不快などいろいろあります。

子どもの行動を理解する

好きなことは?

好きな事=子どもが興味があること、また得意な事を知っていますか?

大人でも該当しますが、好きな事、得意な事をすると、

  1. エネルギーの補給
  2. 意欲や活力
  3. 情緒の安定
  4. 日常生活に活かす工夫

これらに繋がってきます。

好きな事をして情緒が安定すると脳が満足します。

好きな事は苦手な事に勝る時もありますので、何か苦手なものを克服して欲しい時はそれを上回る好きな事の要素を何か取り入れてあげるといいそうです。

苦手なことには理由がある

苦手なことには理由があるんだということを知っておく必要があります

娘は椅子に座ることが苦手で嫌いです。

今までは椅子に座らず歩き回る時は怒って、注意していましたが、OTのリハビリが始まって嫌がる理由が判明しました。

娘は低緊張で筋肉が少なく椅子に座り続ける姿勢が保てない事、また目から入る情報が耳から入る情報よりも強く、耳から受けた指示は理解できず、目に入った情報で突発的な行動を起こすというものでした

急に走り出すこともよくあります。

私たちは簡単に耳から入った情報を理解して、それに準じた行動を起こしていますが、娘には届いていなかったのです。

「耳からの情報はすぐに消えます。耳と目から両方から情報を与えることが大事です。

椅子の高さも注意が必要です。

足の裏が地面に届く高さの椅子が良いと言うのは、OTの先生から教えて頂きました。

発達段階の理解

  • 社会性
  • 言語
  • 認知(理解)
  • 身辺自立(自我、自立になる)
  • 運動(体幹づくり、学習への繋がり)
  • 心の理論(相手の気持ちを考えれるか)

などなど、それぞれに発達の段階があります。

対人関係も家族→家族以外の大人→子どもというように興味関心が変化していきます。

話せる言葉が少なくても、理解している言葉が多い時もあります。

冗談やジョークが伝わるのは本当にすごいコミュニケーションだと言われました。

自我が出せる環境を作っていくことがとても大事で、後々の人との信頼関係に繋がっていきます。

我が家も娘のわがままが酷い時は「お!今たくさん自我を出せているな!」と思い、今すごい発達していると考えるようになりました。

それでも辛い時はあるんですがね、、、

感覚面のアンバランスさがあることを理解する

  • 触覚
  • 味覚
  • 視覚
  • 聴覚
  • 嗅覚
  • 前庭感覚
  • 固有受容感覚

生活全般や情緒面への影響が大きいです。

前庭感覚について・・・耳の中で感じる体の傾きスピード感の事

固有受容感覚について・・・筋肉が感じる圧迫、痛みの事

体幹が弱く姿勢バランスを保つのが苦手

これは上の苦手な事には理由があるにも書いたのですが、娘にも該当します。

娘は低緊張で筋肉が少なく椅子に座り続ける姿勢が保てない事、また目から入る情報が耳から入る情報よりも強く、耳から受けた指示は理解できず、目に入った情報で突発的な行動を起こすです。

他にも発達障害のお子さんのママたちや先生から聞いた情報では、

  • 体を使った協調運動が苦手で不器用
  • 手先の細かい動きも苦手
  • 三輪車やブランコをこいだり、縄跳びやスキップが苦手
  • 折り紙やハサミ操作等の手先操作が苦手
  • 筆圧が弱い

などなどがあげられます。

言葉はあたりまえですが口の周りの筋肉が大事です。

手先の操作と口の動きって一緒なんです

手先を器用になると発音が良くなるそうで、療育では指先運動を必ず実施してくれます。

診断について

もし発達障害かもと疑っている親御さんがいたら、診断されることは怖いことではないとアドバイスをします。

逆に診断されることで、適切な支援をしてもらえる為に必要です。

娘の先生は診断名は個人の特性×環境要因によって、その子の生きづらさが生じ個別の支援が必要であると判断された場合につきます。と言ってくれました。

適切な支援とは・・・環境要因である周囲の人が適切な対応をすることで、安定して成長をすることが出来る事です。

発達を促す遊び

療育で活動する遊びは必ず根拠に基づいた目的があります。

療育の先生からこれらの遊びには次のような目的があると教えてもらいました。

  • 親子遊び
  • 運動遊び
  • 視覚認知遊び

親子遊び

1対1の触れ合いを通して、人への興味関心や、アイコンタクトを促し、穏やかな声掛けで共感する心を育てる。

大好きな人との楽しい経験は快反応を引き出し、言葉の基礎となる。

脳が活性化されたり、安心感育んだりするなどの生きるエネルギーになる。

好きな感覚刺激を通して、人への関心や要求などのコミュニケーション能力に繋がる。

人に注目し、表現したり思いを伝えようとしたりする力、模倣する力が育つ。

模倣する力は学習の基盤となる力の事です。

運動遊び身体を

吹く遊び、ぶら下がり、トンネルくぐり、バスタオルバス、ジャンプ、雑巾かけ、手押し車、ブランコなどの体を使った遊びは姿勢を保持する力や手先操作の向上に繋がる。

言語発達の基盤になる力が育つ。

視覚認知遊び

製作、ブロック、玉入れ、パズル、カテゴリー分けなどは複数の中から選択する力、見分ける力、同じものを照合する力を育てる。

言葉の理解、色、数、文字などの理解に繋がる。

複数の中から選択する力は、本人を尊重するので、自信に繋がります。これは自分で選択できる力、困ったときにヘルプを出せる力に繋がります。

効果的な対応

特に娘は言葉だけでなく、絵や写真で視覚的に情報を入れることが大事で、指示は短めに、わかりやすい言葉で伝える事。

切り替えが難しい時はタイマー数を数えるなどをして、終了を事前に伝える必要がある事。

途中経過を褒める事が大事。

刺激が多い場所では、気が散りやすいので、座る場所など考慮する

などなど。

娘の療育での対応方法はこのようにして頂いています。

こちらは家でも実践できます。そして一番効果的なのはやはり絵や写真で視覚に情報を入れることです。

例えば夕方のスケジュールを話したい時、言葉だけでは、なかなか理解してくれませんが、お風呂の絵、ご飯の絵などを数字と一緒に見せてあげる事で、スムーズに行動に移してくれます。

3coinsさんの支度ボードを使っています。

今から何をするのか、しっかりと視覚で見てもらうのが娘には効果的です。

成功体験

成功体験は自尊心や立ち直る力が育ちます。

肯定的に受け入れられ、褒められる経験を積み、自分はできる、人の役に立てる、価値のある人間だという自尊感情や自己有能感が育っていきます。

先生も成功体験は大事ですとよく言います。

そして出来たときはしっかりと褒めるのが大切です。

褒める時のポイント

  • 褒める時に名前が入っていたか
  • 褒めたタイミングは直後なのか
  • 途中経過でも褒めたか
  • 褒めた内容は具体的だったか
  • 褒めた時はスキンシップがあったか
  • 身振り(ジェスチャー)があったか

褒めることの効果をより詳しく書いた記事があります。子どもの自己肯定感をあげるには良かったら参考にされてみてください。

最後に

今回は子どもの発達障害を受け入れることについて何が大事かを書いていきました。

私自身も最初はひどく落ち込みましたが、療育の先生たちのおかげで、今では楽しく療育に通う娘をみて育児にも楽しさを見つけることができました。

もし我が子が発達障害かもと悩んでいる方がいましたら、使える制度は使って自分も我が子も楽しく生活しましょう。

今回も読んでいただきありがとうございます。

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この記事を書いた人

30代の主婦です。
発達障害の娘と夫の3人暮らしです。
日々の生活の中の出来事をブログ内でご紹介しています。
発達障害の娘の話、娘が喜んだハンドメイドの話、私の料理の話などなど。

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